オンラインストアの構築は、店舗や企業が売上をアップする為に必要なビジネスの重要な要素です。
今回ご紹介する内容は、WooCommerceとElementorというWordPressのプラグインを使用して、オンラインストアを構築する具体的な方法です。
これらのツールを使いこなせば、誰でも簡単にオンラインストアを立ち上げ、運営することができるようになります。
WooCommerceは世界のeコマースCMSシェアの約38%(2024年データ)を占める最大手のプラグインであり、Elementorは500万以上のサイトで使われているページビルダーです。この2つを組み合わせることで、プログラミングの知識ゼロでも本格的なネットショップを構築できます。
WooCommerceの魅力と機能
WooCommerceは、WordPressを基盤とする無料のeコマースプラグインです。
オンラインストアの構築と管理をシンプルかつ効率的に行えるように設計されており、商品のリスティング、在庫管理、注文処理、顧客管理など、eコマースに必要な機能を幅広く提供しています。
ユーザーは追加のプラグインやテーマを使って、ストアを自分のニーズに合わせてカスタマイズすることができます。
WooCommerceとElementorを組み合わせる理由
「WooCommerceだけでいいのでは?」と思う方もいるかもしれません。WooCommerce単体でもストアは構築できますが、デフォルトのデザインはシンプルすぎて、ブランドイメージの演出や購買意欲を高めるレイアウト作りには限界があります。そこでElementorを組み合わせることで、商品一覧・商品詳細ページ・カートページなどを自由にデザインでき、コンバージョン率の向上が期待できます。
WooCommerce+Elementorはこんな人に向いている
- プログラミング不要でオンラインストアを作りたい個人・副業の方
- 既存のWordPressサイトにEC機能を追加したい中小企業担当者
- ShopifyやBASEよりも自由度・拡張性を重視する方
- 長期的な運用コストを抑えたい方(月額固定費がかからない)
向いていない人・注意が必要な人
- WordPressのインストールや初期設定が難しいと感じる方(別途学習が必要)
- すぐに販売を開始したい方(ShopifyやBASEの方がセットアップが速い)
- プラグインの更新管理・バックアップなどの運用を自分でやりたくない方
WooCommerceのインストール
ダッシュボード→プラグイン→新規プラグインの追加(WooCommerce)→インストール→有効化
※本記事ではWordPressがインストールされていることを前提にご説明します。
WordPressのインストール方法については別途こちらをご確認ください。
⚠️ インストール前の確認事項:WooCommerceを正常に動作させるには、PHP 7.4以上・WordPress 5.9以上が推奨されています。レンタルサーバーのPHPバージョンを事前に確認しましょう。また、決済機能を使う場合はSSL(https)の設定が必須です。未設定のままでは決済ページでセキュリティ警告が表示され、顧客が離脱する原因になります。
ホームページデザインにおけるElementorの重要性
オンラインストアの成功は、その見た目と使いやすさに大きく依存します。
魅力的なホームページは、訪問者を引きつけ、商品やサービスへの関心を高めます。
ここでElementorの役割が重要になります。
Elementorは、ドラッグ&ドロップ式のページビルダーで、コーディングスキルがなくてもプロフェッショナルなデザインを実現できます。
豊富なテンプレートと直感的なインターフェースにより、ユーザーは簡単に自分だけのオリジナルサイトを作成できます。
なお、ページの表示速度はコンバージョンに直結します。Googleの調査によれば、ページ読み込みが3秒を超えると約53%のユーザーが離脱するとされています。Elementorを使う場合は、画像をWebP形式に最適化し、キャッシュプラグイン(LiteSpeed CacheやW3 Total Cache等)を併用することを推奨します。
Elementor 無料版 vs Pro版:何が違うか
| 機能 | 無料版 | Pro版(年額約49ドル〜) |
|---|---|---|
| 基本ウィジェット(テキスト・画像・ボタン等) | ✅ | ✅ |
| レスポンシブデザイン設定 | ✅ | ✅ |
| WooCommerceウィジェット(商品グリッド・カート・チェックアウト等) | ❌ | ✅ |
| テーマビルダー(ヘッダー・フッターのカスタマイズ) | ❌ | ✅ |
| ポップアップビルダー | ❌ | ✅ |
結論:商品一覧や購入ページをデザインしたい場合はPro版が必要です。トップページや固定ページのデザインのみであれば無料版でも十分対応できます。
Elementorのインストール
ダッシュボード→プラグイン→新規プラグインの追加(Elementor)→インストール→有効化
⚠️ プラグイン競合に注意:Elementorは一部のテーマや他のページビルダー系プラグインと競合することがあります。インストール後にレイアウトが崩れた場合は、子テーマの使用や他プラグインとの干渉を確認してください。
WooCommerceの商品登録とストアの設定
オンラインストアの構築の次のステップは、商品の登録とストアの設定です。
WooCommerceを使えば、このプロセスは非常に簡単で直感的に行えます。
商品登録から支払いオプションの設定まで、すべてのステップがスムーズに進みます。
WooCommerceでの商品追加方法
WooCommerceでは、商品を追加するのは非常に簡単です。
ダッシュボードから「商品を追加」を選択し、商品名、詳細な説明、価格、在庫状況などの情報を入力します。
また、商品画像やカテゴリーも設定でき、SEO対策としてメタデータの入力も可能です。
こうした機能により、商品リストを効果的に管理し、顧客に魅力的に提示することができます。
商品登録時の推奨入力項目(SEO観点)
- 商品名:検索されやすいキーワードを自然に含める(例:「ハンドメイド レザー 財布 二つ折り」)
- 商品説明(長文):素材・サイズ・使用シーンなど300文字以上を目安に詳しく記載
- 商品の短い説明:商品ページ上部に表示される要約。購買意欲を高める一文を入れる
- 商品画像:複数枚・高画質・白背景推奨。ファイル名もキーワードを含めると効果的
- SEOメタデータ:Yoast SEOやRank Mathプラグインと連携してメタタイトル・ディスクリプションを設定
- カテゴリー・タグ:適切に分類することで内部リンク構造とユーザビリティが向上
オンラインストアの基本設定
オンラインストアの設定には、決済オプション、配送方法、税設定などが含まれます。
WooCommerceでは、PayPalやクレジットカードなどの一般的な決済方法を簡単に統合できます。
また、配送オプションには、送料の設定や配送地域の制限などがあり、これらを通じて顧客に柔軟な配送方法を提供できます。
税設定も同様に、地域に基づいた自動計算が可能です。
日本向けの重要設定:消費税と特定商取引法
日本でWooCommerceを運用する場合、以下の設定は必須です。
- 消費税の設定:WooCommerce設定→「税金」タブから、10%(標準税率)と8%(軽減税率)を設定。商品ページでの税込み表示は景品表示法上の義務です(2021年4月〜総額表示が義務化)
- 特定商取引法に基づく表記ページ:日本国内での販売には法律上必須。事業者名・住所・電話番号・返品ポリシー等を記載した固定ページを作成し、フッターからリンクを設置してください
- プライバシーポリシーページ:個人情報保護法(2022年改正対応)に基づき、個人情報の取り扱い方針を明記
Elementorで魅力的なサイトをデザイン
Elementorを使用することで、誰でも簡単に魅力的なウェブサイトをデザインできます。
このツールは、初心者でも直感的に使いこなせるように設計されており、プロフェッショナルなデザインを実現できます。
デザインテクニックの基本
Elementorの主な魅力の一つは、豊富なカスタマイズオプションです。
ユーザーは、テキスト、画像、ボタン、スライダーなどの要素をページにドラッグ&ドロップして配置できます。
これにより、ユーザーは自分のイメージ通りのページを作成できます。
また、レスポンシブデザインの設定により、異なるデバイスでの表示を最適化することができます。
日本国内でのスマートフォン経由の購入比率は約50%に達しており、モバイル表示の最適化はコンバージョン向上に直結します。Elementorの編集画面では、PC・タブレット・スマホそれぞれのビューに切り替えて表示確認・個別調整ができるため、必ず3つのデバイスで表示を確認してから公開しましょう。
よくある質問
Q1. WooCommerceは完全無料で使えますか?
WooCommerce本体のプラグインは無料です。ただし、一部の拡張プラグイン(サブスクリプション販売・会員機能など)や、Elementor Pro版(年額約49ドル〜)は有料です。基本的なオンラインストアの構築であれば、無料の範囲内で十分対応できます。
Q2. WooCommerceでStripeや楽天ペイなどの国内決済は使えますか?
はい、対応しています。Stripeは公式プラグインで導入可能です。楽天ペイ・GMOペイメントゲートウェイ・PAY.JPなど国内サービスも、専用プラグインや拡張機能を使って連携できます。PayPalも標準で対応しています。
Q3. Elementorの無料版だけでWooCommerceのストアをデザインできますか?
トップページや固定ページ(会社概要・お問い合わせなど)のデザインは無料版でも可能です。ただし、商品一覧・商品詳細・カート・チェックアウトページなどのWooCommerceテンプレートをカスタマイズするにはElementor Pro版が必要になります。
Q4. WooCommerceとShopify、どちらがおすすめですか?
自由度・拡張性・長期コストを重視するならWooCommerce、セットアップの手軽さ・サポートの充実度を重視するならShopifyがおすすめです。WooCommerceはWordPressの知識があればカスタマイズの幅が広く、固定の月額費用が不要な点が強みです。一方でサーバー管理・プラグイン更新などの運用負担があります。
Q5. WooCommerceで販売できる商品の種類に制限はありますか?
物理的な商品(実物)だけでなく、デジタル商品(PDFや音源など)・サブスクリプション・予約販売・バーチャル商品など幅広い商品形態に対応しています。一部の商品タイプは拡張プラグインが必要ですが、基本的な物販・デジタル販売は標準機能で対応できます。
まとめ
- WooCommerceはWordPressに追加できる無料のeコマースプラグインで、世界シェア約38%を誇る信頼性の高いツールです。
- Elementorと組み合わせることで、プログラミング不要でプロフェッショナルなオンラインストアをデザインできます。
- 商品登録・決済設定・配送設定・税設定まで一通りの機能が標準搭載されており、個人から中小企業まで幅広く対応できます。
- 日本国内で運用する場合は、消費税の総額表示・特定商取引法の表記ページ・プライバシーポリシーの整備が法律上必須です。
- ShopifyやBASEと比較して初期設定の手間はかかりますが、長期的な運用コストの低さと拡張性の高さが大きな強みです。
WooCommerceとElementorを活用すれば、コストを抑えながら自分だけのオリジナルオンラインストアを構築・運営することができます。まずはWordPressにWooCommerceをインストールするところから、一歩ずつ始めてみましょう。







