Elementorを使ってWebサイトのデザインを行っていると、突然レイアウトが崩れてしまうことがあります。
このような不具合は、テーマやプラグインの組み合わせ、サーバ環境などの様々な要因で引き起こされることが多いです。
この問題を解決するためには、まずElementorの設定を再確認することが重要です。
それでも改善されない場合は、他のプラグインとの相性が原因となっていることがあるため、競合するプラグインを一時的に無効化してみるのも有効です。
また、WordPressのCSSをデバッグし、スタイルシートの問題がないか確認することもおすすめです。
これらの手順を踏むことで、レイアウト崩れの問題を解消できる可能性が高まります。
要点
- WordPressテーマとプラグインの相性が悪いとElementorのレイアウトが崩れることがある
- サーバー環境の設定不備も原因となり得る
- Elementorと互換性の高いWordPressテーマを選ぶことが重要
- 干渉するプラグインは無効化する必要がある
- CSSのデバッグやElementorの設定変更で対処できる場合も
本記事では、エレメントのデザインレイアウトが崩れてしまう問題を解決する方法についてお話しします。
特に、WordPressのテーマやプラグインがうまく合わない場合に、どのように改善できるかをご紹介します。
Webサイトを作るデザイナーや技術者の方々にとって、参考になる内容になっていると思います。
WordPressテーマとElementorの相性問題
WordPressサイトを構築する過程で、選択したテーマがElementorとマッチしない場合があります。
この結果、エディット作業中にレイアウトや機能が予期しない表示に変わることがあります。
これは非常に面倒な問題であり、サイトの完成度に大きな影響を及ぼす可能性も含んでいます。
Elementorと相性の悪いWordPressテーマ
エレガントなデザインや構築のしやすさから人気のあるテーマも中には、例えばtwentyfifteen、twentysixteen、twentyseventeen、twentyeighteen、といったものがあります。
こうしたテーマとElementorを併用すると、背景の色が変化したり、奇妙な線が表示されるといった問題点が浮かび上がります。
無料のWordPressテーマの問題点
無料のテーマは機能に制約があるため、Elementorとの相性が悪いことがあります。
これが要因となり、ページのデザインが崩れたり、インストールしたはずのプラグインが思うように機能しない、という状況が生じるのです。
一部の有料テーマでの不具合事例
どんなに支払いをして手に入れた有料テーマでも、Elementorと相性が悪いケースが存在します。
TCDテーマやDiviテーマといった一部有料テーマでは、メニューのレイアウトがおかしくなったり、ブレットリストが正常に表示されない事例が見られます。
なお、逆にElementorとの親和性が高いテーマもあることを忘れてはいけません。
Hello Theme、OceanWP、Astra Theme、GeneratePressなど、Webサイト制作に適したテーマも多く存在します。
Elementorとの相性を重視する際は、これらのテーマを選択することが望ましいです。
プラグインの干渉によるElementor不具合
Elementorは、ページ構築においてショートコードの使用を前提とした設計されています。
そのため、Shortcodes Ultimateのようなショートコードプラグインとの組み合わせに難があるかもしれません。
Elementorの公式情報によれば、プラグインの中でもBetter WordPress Minify、qTranslate X、Facebook feed WD、Image Map Pro、Heartbeat Control等、特定のプラグインが干渉を引き起こし、問題を生じさせることもあると述べられています。
ショートコードプラグインとの相性
Elementorには多くのショートコードが組込まれており、これが他のプラグインと干渉する要因になることがあります。
干渉が生じると、レイアウトが傾いたり、コンテンツが適切に表示されなくなったりすることが考えられます。
干渉の可能性があるプラグインのリスト
Elementorの公式情報によると、例えば以下のプラグインが干渉し、不具合を生じさせることがあるかもしれません。
- Better WordPress Minify
- qTranslate X
- Facebook feed WD
- Image Map Pro
- Heartbeat Control
- WP Clone by WP Academy
- TheSaaS Theme
- TheElementor
これらのプラグインを使用している場合、その機能を一時的に停止し、問題の原因を特定することがあるべきです。
重要なプラグインであれば、新たにサブドメインでWordPress環境を作り、そちらで問題を解決することが賢明です。
時にプラグイン同士の干渉は、エディットがうまくできなくなったり、ページのレイアウトが崩れたりする結果を招くことがあります。
しかし、PHPやWordPressの設定に気を配ることで、これらの問題を未然に防ぐことが可能です。
Elementor を使用してレイアウトが崩れる原因
WebサイトのレイアウトがElementorを使用しており、突然に崩れる事象には複数の原因が考えられます。
特に、サーバーの環境が深刻な影響を与えることが大半です。
レンタルサーバーの特定の設定が、Elementorの適正な動作を阻害する可能性があり、これに対処する必要が生じる場合もあります。
サーバー環境の影響
Elementorの稼働には、PHPのバージョンや記憶領域設定などが重大な影響を及ぼすことが非常に一般的です。
国内レンタルサーバーの中には、事実上、初期設定においてElementorが使用不可となっていることがあります。
すなわち、サーバー側の設定変更により問題を解消できるケースがあるかもしれません。
PHPバージョンとメモリ設定
Elementorは、最新版のPHPに準拠しており、古いPHPの利用時にはレイアウトが酷く崩れることがあるでしょう。
同じく、PHPの記憶領域制限が低すぎると、Elementorが期待通りの働きをしない事もしばしばあります。
これを解消する為には、サーバーの管理者に依頼し、PHPの更新や、記憶領域の調整の実行を強く推奨します。
ブラウザの互換性
ブラウザの種類やバージョンの差や、レンダリングエンジンの違いにより、Webサイトが異なるように見えることがあります。
Elementorの開発元は、主に最新版のGoogle Chromeで動作確認を行っています。
従って、古いブラウザや互換性の低いブラウザを使うと、レイアウトが壊れる危険性が高まります。
故に最新版のChrome、Firefox、Safari等、主要ブラウザを使用するようにしてください。
SSL設定の問題
WordPressのサイトでSSL通信を有効にすると、Elementorの機能の一部が正常に動かないことがあります。
これには、コンテンツのURLが適切に読み込まれない事が理由として考えられます。
問題解決のためには、SSL設定をチェックし、関連する設定をよく確認することが肝要です。
従って、エレメンターでWebサイトを構築した際にレイアウトが崩れる原因には、様々な要因が関わっていると考えられます。
最善策としては、サーバー環境の最適化、ブラウザの互換性チェック、SSL設定の点検などが、一般的な解決策となることが多いでしょう。
Elementorの設定と不具合の対処法
Elementorの使用中に発生する不具合には、数多の原因が存在します。
WordPressのテーマやプラグイン、そしてレンタルサーバーの設定など、さまざまな角度から要因が結びつくことがあるのです。
従って、課題の原因を単純に突き止めるのは容易ではありません。
ただし、Elementor自体が提供する機能や対処法を駆使することで、一つ一つの問題を克服していくことができます。
セーフモードの利用
「セーフモード」とはElementorが有する機能で、不具合を一時的に解消する手助けをしてくれる場合があります。
セーフモードをオンにすると、Elementorのスタイルとスクリプトが全部無効化されます。
このモードを利用して、問題が消えれば、Elementorの設定やプラグインが問題の原因になっていることが示唆されます。
キャッシュの無効化
キャッシュのおかげで、Elementorの変更がサイトに反映されないことがあります。
よって、キャッシュをオフにすることで問題が解決するかもしれません。
データベースの最適化
時にElementorが正しく動かない問題は、データベースの状態が原因かもしれません。
そんなときは、データベースを最適化すると解消することが多いです。
WordPressには、データベースを最適化するためのツールが備わっています。
このツールを使って、定期的にデータベースの整理を行いましょう。
これらの方法を試したところで、改善が見られない場合は、より根本的な解決策が必要になります。
その際は、WordPressのテーマやプラグインを変更したり、サーバー設定を見直すことが重要です。
Elementorには、特に相性が良いとされるWordPressのテーマの一覧もあります。参考にしてみてください。
まとめ
ウェブサイト構築において、Elementorは画期的なページビルダーツールとして認知されています。
とは言え、WordPressテーマやプラグイン、そしてサーバー環境との不適合性が発生するおそれも否定できません。
これによって、レイアウトの乱れや編集不能などの不具合が引き起こされることがあります。
不具合に対処するためには、テーマやプラグインを見直すこと、サーバー環境を調整することが基本です。
問題が発生した際には、Elementor公式サイトに掲載されている最新情報を参考にするべきです。
新たなサイトを企画するときには、Elementorと最適にマッチするテーマを選ぶことが重要です。
そして、cascading style sheetsを駆使してレスポンシブウェブデザインを実現できます。
このような設計によって、google chromeを含む主要なブラウザやスマートフォンからもサイトが適切に閲覧されるでしょう。
既存のサイトについては、無理に変更することなく元の状態に戻る方法として、別のページビルダーを検討することも選択肢に入れておくべきです。
長期間にわたってElementorを安定して利用するためには、バージョンアップを定期的に行うことと、サーバーの環境設定を最適化することが不可欠です。
Elementorプロバージョンを使用すれば、多様なテンプレートが利用でき、サイト構築も簡単になります。
さらに、サブスクリプションを選ぶことで、ログイン機能や検索エンジン最適化などの機能も手に入れることができます。